車のバッテリーはいつまでもつ?交換の時期や費用を解説

公開日:2023/12/15  

車のバッテリー交換の目安は2~5年が一般的です。電子機器を動かす重要な動力源なので、交換時期を誤ると命にかかわる危険性があります。そこで当記事では、バッテリーの寿命についてお伝えしたうえで、費用や交換時期を示す前兆も合わせて解説していきます。バッテリー交換をお考えの方の参考になれば幸いです。

車のバッテリーの寿命

バッテリー寿命は2〜3年が目安です。消耗品のため、使用頻度が多いほど交換時期が早まります。バッテリーは、エアコンやヘッドライトなどの電子機器を動かす電力源です。

走行距離や年数経過とともにバッテリー充電が追いつかなくなり、交換のタイミングがくるでしょう。車のタイプによっても、交換時期に違いがでます。

ガソリン車

バッテリー寿命は2~5年です。走行距離4~10万㎞が目安とされています。

アイドリングストップ搭載車

バッテリー寿命は2~3年です。ガソリン車に比べ、バッテリー消耗が早いです。

ハイブリッド車

目安は4~5年です。駆動バッテリーと、補機バッテリーの2つを搭載しているので長持ちします。これらはあくまで目安です。下記の章で、交換時期を示す前兆についてお伝えするので、ご自身の愛車に当てはまらないかチェックしましょう。

交換時期を示す3つの前兆

交換時期が迫ると、車やバッテリー本体に異常が起きます。前兆となるサインを3つご紹介します。

エンジンのかかりが悪い

バッテリーの消耗は、エンジンのかかりに影響します。電力供給が減り、セルモーターの回転が低下するからです。エンジンが1回でかからない、エンジン音が弱い、エンジンがかかるまでに時間を要する、これらの症状がでた場合、交換時期といえるでしょう。運転するときにチェックしてみてください。

以前と比べ、エンジンの始動に変化が起きているかもしれません。少しでも異変を感じたら、整備工場などで点検してもらうと良いでしょう。何かあってからでは遅いので、早めの交換をおすすめします。

ヘッドライトが暗い

ヘッドライトの暗さも、劣化のサインです。電力供給が減り、十分な放電がされていません。ライトを確認する際は、車の停止時にしてください。走行中は、バッテリーが充電されるので見極めが困難です。また日中ではなく、夜に確認しましょう。「暗いかも…」と感じたら劣化を疑ってください。

バッテリー本体に異常が起きる

バッテリーの膨らみや、液が変色している場合は要注意。新品と比べ、見た目に違いを感じたら交換時期です。スマホバッテリーのように、劣化が進むと膨らみます。内部で発生したガスが要因です。

またバッテリー液が黒ずんでいるケースもNGです。本来は無色透明ですが、経年劣化していき徐々に黒ずんでいきます。定期的にボンネットを開け、点検すると良いでしょう。

バッテリー交換の費用相場

バッテリー交換の費用相場を解説していきます。ディーラー、整備工場の場合で費用が異なるので解説していきます。

ディーラー

2~4万円が目安です。ディーラーは、純正品を使用するのでほかの業者に比べ割高になります。バッテリー本体代は1万5,000~3万円、工賃が1,000~3,000円、廃棄料が500円になります。

費用は、バッテリーの種類や車種によっても開きがでます。工賃と廃棄料は、どの業者も大差ありませんが、バッテリー本体は割高になるでしょう。ですが、保証内容が手厚くディーラーならではの安心感があります。

整備工場

5,000~1万円が相場です。整備工場は、幅広い車種に対応できるうえに、リサイクルパーツの取り扱いもあります。バッテリー本体代は4,000円~、工賃は無料~3,000円、廃棄料が無料~500円です。

バッテリーは、4,000円~としていますが、グレードによってはもう少し割高になります。プロの整備士が常駐しているので、ディーラー同様安心して任せられます。

また新品パーツ以外にも、リサイクルパーツを使用できるので安価にバッテリー交換できるでしょう。リサイクルパーツとは、廃車になった車から再利用した部品のこと。熟練したプロの目で品質チェックしているので、コストを抑えたい方におすすめです。

バッテリーをなるべく長持ちさせる方法

最後の章では、バッテリーを長持ちさせる方法を2つご紹介します。交換頻度を減らすことができるので、ぜひ参考にしてください。

定期的にエンジンをかける

定期的にエンジンを始動させると良いでしょう。エンジンを長期間かけないことで、自然放電してしまうからです。自然放電すると、バッテリーそのものの役割を果たせなくなります。車を走らせているときに充電されるので、最低でも1週間に1回以上はエンジンをかけてください。

また充電にも時間を要するので、30分以上はかけっぱなしにしましょう。電流が流れにくくなったり、充電されにくくなったりしないよう、定期的にエンジンをかけてください。

バッテリーの負荷を減らす

夜間走行はバッテリー負荷が大きいです。明るい時間帯に比べ、ライトの点灯が多いからです。夜間は、ヘッドライトやテールランプを常時点灯しなければいけません。その分、バッテリーの消耗が激しくなります。

またエアコンを長時間つけたり、電装品をたくさんつけたりすると電力負担が増加します。電力消費を抑えられれば、バッテリー寿命が伸びます。

まとめ

本記事では、バッテリーの交換時期や、費用などについてお伝えしてきました。走行距離や年数、車のタイプによっても寿命に差がでます。

またバッテリー劣化の前兆を見逃さないことで安全に運転できます。電力供給するうえで重要なので、少しでも違和感があれば早急に交換しましょう。大きなトラブルにならないよう、定期点検することをおすすめします。

おすすめ関連記事

検索

【NEW】新着情報

カーリースとは、新車や新古車などを定額制で利用できるサービスのことです。一般的なローンと比べて頭金や初期費用が不要なので、お得に自動車を購入できるでしょう。 加えて、好きな車を選べることから

続きを読む

格安中古車を購入する際、心配はつきものでしょう。格安中古車といっても、さまざまなタイプがあります。そんな格安中古車であっても、適切な選択と注意を払えば十分に満足できる一台を手に入れることがで

続きを読む

登録済未使用車とは、新車登録されたものの実際には使用されていない中古車のことです。新車と中古車の中間に位置し、価格や状態で注目されています。本記事では、登録済未使用車の特徴や新車との違い、選

続きを読む

未使用車の購入は一般的にお得な選択肢と考えられていますが、その裏にはさまざまなメリットやデメリットが存在します。この記事では、未使用車の購入におけるメリットとデメリットについて詳しく解説しま

続きを読む

新古車は新車と中古車の中間に位置する車両であり、状態のよさと価格のバランスが魅力です。この記事では、新古車の特徴やメリット・デメリット、購入時に注意すべきポイントについて解説します。新古車の

続きを読む

中古車を選ぶ際に多くの人が注目するのが走行距離。しかし、走行距離が少ない車に対する様々な疑問や不安を持つ方も少なくありません。本記事では、中古車の走行距離が少ない理由から、購入時に確認すべき

続きを読む

中古車を購入する際、予算に限りがあると価格の安さに目がいきがちです。しかし、安さにはそれなりの理由があり、見落としがちなリスクを抱えていることも少なくありません。この記事では、価格が安い中古

続きを読む

新車か中古車か、多くのドライバーが一度は直面する選択です。中古車の大きな魅力はその価格の安さにありますが、なぜ安い中古車が市場に存在するのか、購入時に何をチェックすべきか、そしてさらに安く購

続きを読む

中古車のカーナビを最新のものにアップグレードしたい方に、取り付けの費用や注意点について解説します。カーナビの取り付け工賃は車種や業者によって異なるので、この記事では一般的な相場と具体的な注意

続きを読む

「バッテリーが上がる」とは、車のエンジンがかからず電子機器も動作しない厄介な状態のことです。この記事では、バッテリー上がりの原因やよくあるケースを解説し、具体的な対処法について紹介します。焦

続きを読む