車購入初心者がやりがちな失敗とは?後悔しないための注意点を解説
初めての車購入では、見た目や価格の印象だけで決めてしまうケースが少なくありません。購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、事前の準備や確認がとても大切です。失敗しないためには、押さえておくべきポイントがいくつかあります。ここでは、初心者がよくある失敗とその対策をご紹介します。
もくじ
車の使い方を明確にしないまま購入してしまう
車を選ぶ前に、どんな目的で使うのかを明確にすることはとても重要です。しかし、初心者ほど、この基本を曖昧にしたまま購入に踏み切ってしまうことがあります。
使用シーンを具体的にイメージできていない
とくにありがちなのが「とりあえず安い車でいい」「デザインが気に入ったから」といった曖昧な判断です。たとえば通勤だけではなく、買い物や家族の送り迎えにも使うなら、荷室の広さや乗り降りのしやすさも重要です。
週末に長距離を運転する人なら、燃費性能や乗り心地も無視できません。使用目的を細かく想定することで、後悔の少ない選び方ができます。
運転経験とのバランスがとれていない
初心者がいきなり大きな車や特殊な操作を求められる車を選ぶと、運転そのものに不安を感じてしまいます。コンパクトカーや視界が広い車を選ぶことで、安全に慣れていける環境が整います。自分の運転技術や駐車環境もふまえて、無理のない選択が大切です。
同乗者のことを考慮していない
車を使うのは自分だけとは限りません。家族や友人が頻繁に乗る場合は、後部座席の広さやエアコンの効き具合など、同乗者の快適さも重要です。荷物の量やチャイルドシートの有無なども、事前に考えておくと安心です。
費用の全体像を把握せずに購入する
車の購入費用は本体価格だけではありません。税金や保険、メンテナンス費用を把握しておかないと、あとから思わぬ出費に悩まされることがあります。
維持費や税金を考えていない
自動車税や重量税、自賠責保険、任意保険、ガソリン代など、車には毎月のように出費がついてきます。とくに車検費用やタイヤ交換のような定期的な出費も計算に入れておく必要があります。購入時に月々の予算を明確にしておくと、生活への影響を最小限に抑えられます。
購入時にかかる諸費用を軽視している
車両価格のほかに、登録料や納車費用などさまざまな初期費用が加わるため、見積もり書を確認しないまま契約すると、予算オーバーになる可能性があります。見積もり書には細かな項目が含まれているため、ひとつひとつ確認しておくことが重要です。わからない点があれば、その場で販売員に確認しましょう。
ローンの仕組みを理解していない
ローンで購入する場合、金利や支払回数、ボーナス払いの有無などによって総支払額は大きく変わります。「月々の支払いが安いから大丈夫」と思って契約すると、結果的に多くの利息を払うことになるケースもあります。契約内容をしっかり理解したうえで、負担の少ない支払い方法を選ぶ必要があります。
予算の上限をあいまいにしている
「少し予算をオーバーしても、この車が欲しい」と思いがちですが、冷静に家計全体を見直すことも必要です。購入後の維持費も含めて考えることで、無理のない車選びができるようになります。
現車確認や試乗を行わないまま契約してしまう
ネットやカタログの情報だけで購入を決めてしまうと、実際の状態や乗り心地がイメージと異なることがあります。とくに中古車の場合、現車確認は必須です。
試乗をせずに契約してしまう
外見やスペック表だけでは、実際の乗り心地や運転のしやすさはわかりません。ハンドルの重さ、ブレーキの感覚、エンジン音など、運転時のフィーリングは人によって感じ方が違います。試乗を通して自分に合った車かを判断することが大切です。
車の状態を細かくチェックしていない
中古車を購入する場合は、走行距離や整備記録、事故歴などを細かく確認しましょう。販売店によっては保証制度が充実していることもあるため、アフターサービスの内容もあわせて確認すると安心です。また、内装や外装の傷、タイヤの摩耗状態なども見逃さないようにします。
販売店との信頼関係が築けていない
契約後のトラブルを避けるためにも、販売店とのやり取りは慎重に行う必要があります。説明が不十分だったり、質問への返答が曖昧な場合は、その販売店で購入するのは避けたほうがよいかもしれません。信頼できる担当者がいるかどうかも、購入先を選ぶ大きな判断材料になります。
保証やアフターサービスを確認していない
購入後に不具合が起きた場合に備え、保証期間や内容、対応方法などをあらかじめ確認しておくことが必要です。中古車でも一定の保証がついているケースは多く、信頼性のある販売店なら対応もていねいです。長く安心して乗るためにも、購入時の確認を怠らないようにしましょう。
まとめ
車の購入は大きな買い物だからこそ、冷静な判断と十分な情報収集が必要です。初心者がよくある失敗としては、使用目的を考えずに見た目だけで選んでしまうこと、維持費や諸費用の見とおしが甘いこと、現車確認をしないまま契約することが挙げられます。どれも基本的なことに思えるかもしれませんが、実際には多くの人が見落としてしまいがちなポイントです。自分にとって無理のない条件を明確にしておくことが、後悔のない車選びへの第一歩になります。また、車選びに迷ったときには、中古車という選択肢も検討してみましょう。新車に比べて価格が抑えられ、状態のよい車も数多く流通しています。信頼できる販売店と出会えれば、コストを抑えながら満足度の高い車を手に入れることも十分可能です。